Adobe Creative Cloud コンプリートプランが、変更されるとのことです。
日本での価格改定は2025年8月1日以降の更新日から適用されます。北米では2025年6月17日から改定されているようです。
Creative Cloud コンプリートプランの個人版は、価格と機能についてどのように変わるのでしょうか。
Creative Cloud コンプリートプランはPro版とStandard版の2つになるようです。
価格はそれぞれPro版が\9,080/月、Standard版は\6,480/月となります。
もう少し見ていきましょう。
7月15日現在、コンプリートプランの方は、Pro版として既に利用可能なようです。アカウントを確認したところ、生成AIの標準機能が「無制限」に、クレジットの上限が「4,000」になっていました。
いつから利用可能になったんだろう、気づきませんでした。
(Adobeの最終更新日が2025年7月9日の時点での情報です。)
新しいプラン名
新しいプラン名は「Creative Cloud Pro」と「Creative Cloud Standard」です。
Creative Cloud ProはCreative Cloud コンプリートプランの後継版となり、Creative Cloud Standardは新たなプランとなります。
Creative Cloud Pro | Creative Cloud Standard | |
---|---|---|
デスクトップアプリ | 利用可能 | 利用可能 |
モバイル・WEBアプリ | 利用可能 | 一部制限あり |
標準の生成機能 | 無制限 | 25クレジット/月 |
プレミアム生成機能 | 4,000クレジット/月 | なし |
Firefly ボード(beta) | 利用可能 | 利用可能 |
アドビ以外の生成AI使用 | 利用可能 | 利用不可 |
クラウドストレージ | 100GB | 100GB |
この2つのプランの一番の違いは、生成AIに関することと言えるのではないでしょうか。
デスクトップアプリはどちらも利用可能ですが、モバイルアプリやWebアプリに関してはStandard版は基本機能のみの利用、若しくは利用できないといったように一部制限されるようです。
標準の生成機能に使える生成クレジット数が、Standard版は「25クレジット/月」に対してPro版は「無制限」となっていますね。
標準の生成機能とは、PhotoshopやIllustratorの生成塗りつぶしや、画像生成などがあります。
- Photoshop
画像生成、生成塗りつぶし、生成拡張、背景を生成 - Illustrator
生成塗りつぶし(シェイプ)、生成再配色、ベクター生成、パターン生成 - InDesign
テキストから画像生成、生成拡張
また、プレミアム生成機能に使えるクレジット数にも違いがあります。
プレミアム生成機能とはFireflyの動画生成や音声の翻訳、Premiere Proの生成延長機能といった生成AIです。
- Firefly
動画生成や音声の翻訳 - Premiere Pro
生成延長機能(任意のクリップにフレームを追加)
この機能はStandard版は使用できませんが、Pro版だと「4,000クレジット/月」となります。
これで動画を作成するとなると、24FPSで540pの場合「20クレジット/秒」ということから、この場合5秒の動画なら40本生成できます。(2025年7月3日時点)
※FPS:1秒間のコマ数と考えればいいかと。24FPSは1秒間を24コマの画像で構成されている。
コンプリートプランの時は、Fireflyのプランを購入しなければなりませんでしたが、Pro版だと最初から動画生成ができるのは嬉しいですね。足りない分はFireflyのプランを追加購入ということになりそうですね。
以前の記事『Adobe Fireflyの無料版で画像が作成できる回数について』では、動画については触れていませんが、お試しとして2回動画生成できました。その後、コンプリートプランであっても動画の生成はできませんでした。
価格について
個人向けの年間契約で月々払いでは、Standard版は\6,480/月、Pro版は\9,080/月です。
学生・教職員版はPro版のみとなり、新規の場合は\3,280/月、2年目以降の更新価格は\4,180/月です。
なお、Standard版はAdobe公式サイトのみの販売のようです。
7月25日まで、半額セールをしています。
Adobe公式サイトでは、新規購入者を対象に年間プランの一括払いだとCreative Cloud コンプリートプランが通常\86,880円/年のところ\43,440円/年です。
Amazonでは\78,982円のところ\43,000円となっています。
※税込み価格です。
Amazonでは「新規対象キャンペーン」とありますが、1人1回まで購入できます。
これはAdobeCCを持っている方でも、今回のキャンペーンで購入するのは1回のみOKということです。更新用に購入できそうですね。
7月25日までですのでご購入される方はご注意を!
Adobe公式 | Amazon | 期間 | |
---|---|---|---|
Creative Cloud コンプリートプラン | 43,000円/年 | 7月25日まで |
コンプリートプランが今後はPro版として利用できますので、お得と言えますね。
まとめ
今回の改定によりコンプリートプランは、Pro版とStandard版の2つのプランとなりました。
生成AIは使用しない方はStandard版で十分なのかもしれません。ですが、PhotoshopやIllustratorで生成機能を使う場合もあるのではないでしょうか。
Standard版がお得に思えますが、使わない月もあるとはいえ25クレジット/月は少ないようにも感じます。
1回で気に入ったものが生成されればいいのですが、試行錯誤していると、あっという間に25クレジット消費しそうですよね。
しかもStandard版はAdobe公式サイトだけでの販売となりますから、セールが今後もあるのか少し不安でもあります。
Standard版を購入して、どうしても必要な月だけFireflyプランを追加で購入、もありですね。
しかし今後もAmazonでセールがあるなら、一番おススメと言えるかもしれませんね。
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