本記事で使用されている画像素材の一部は、Adobe FireflyとGeminiを利用して生成されています。
Fireflyに限らず生成画像のプロンプトってどんなのがいいのか悩みますよね。
AIのことはAIに聞いてみようと思いGeminiと会話(?)してみました。
知っているキーワードからなるほどというものまで、興味深い結果でした。
- プロンプトの基本構造:3つの要素
- スタイルとディテールのキーワード例
- 光(照明)のキーワード例
- テクスチャや質感に関するキーワード例
- GeminiとFireflyで生成してみた画像
このような内容となっています。
2025年10月29日の確認情報:
Fireflyで画像と動画の生成が12月1日まで無制限に利用できます。
無料版の場合はモデルによっては制限がありますが、気になる方は試してみるチャンスです!
新モデルの「Firefly Image5」も試すことができます。
無料版については「【2025年10月版】Adobe Firefly無料版のクレジット数とできること」で解説しています。
参考になれば幸いです。
10月28日 17:00~20:00位の間で、Firefly web 版が更新されたようですね。
少し前は黒基調になってるなぁと思ってたのですが、構成も変わってしまいました。
プロンプトの3つの要素
Fireflyのプロンプトについて相談してみたところ、『具体的で創造的な指示を出すことがカギ』ということでした。
AIに画像を生成させるプロンプト要素
- 何を(主題)
- どんなスタイルで(様式)
- どのような状況で(設定)
この組み合わせということです。

Fireflyは特に自然言語での指示に強く、より創造的なディテールを理解してくれます。
3つの要素
| 要素 | 役割 | 例 (キーワード) |
|---|---|---|
| 1. 主題 (Subject) | 何を描くか(画像の中心となるもの) | 大きな猫、未来の都市、瞑想する人 |
| 2. スタイル (Style) | どのように描くか(画風や媒体、雰囲気) | 油絵、水彩画、サイバーパンク、3Dレンダリング |
| 3. 設定/ディテール (Setting/Detail) | どこで、どんな状況で描くか(照明、背景、カメラアングルなど) | 霧の森の中、夕焼け、暖かい光、超高精細 (Ultra detail) |

これらの要素をプロンプト内で組み合わせることで、AIに対して具体的で創造的な指示を与えることができます。
スタイルとディテールのキーワード例
スタイルとディテールの追加は『画像を次のレベルに引き上げるために非常に重要な要素』であり、次に挙げられたキーワード例は『AIが単なる「モノ」を描くだけでなく、「どのように」そのモノが存在しているかを表現するために役立つ』とのこと。
ではそのキーワードを見てみましょう。
スタイルとディテールのキーワード例
| 要素 | 役割 | 例 (キーワード) |
|---|---|---|
| 照明 (Lighting & Mood) | 画像の感情的なトーンや雰囲気を決定する。 | Golden hour (ゴールデンアワー)、Cinematic lighting (シネマティックライティング)、Volumetric light (立体的な光)、Misty (霧のかかった) |
| テクスチャ/質感 (Texture & Detail) | オブジェクトのディテール、質感、表面の状態を指定する。 | Highly detailed (高精細)、Glossy (光沢のある)、Rough surface (粗い表面)、Soft focus (ソフトフォーカス) |
| カメラ/構図 (Camera & Composition) | 視聴者の視点や写真の技術的な側面を指示する。 | Close-up (クローズアップ)、Wide angle (広角)、8K resolution (8K解像度)、Shallow depth of field (被写界深度が浅い) |

これらの要素を組み合わせることで、プロンプトの指示は飛躍的に具体的になります。
光(照明)のキーワード3例
光のキーワードは明るさの調整だけではなく、「いつ」「どこで」「どのような雰囲気で」を対象とするものが存在しているかをAIに伝えるとのこと。

画像を生成する上で、光は主題と同じくらい重要です。光は画像の感情的なトーンと立体感を決定づけます。
僕も「午前中の明るい日差しが入る部屋の中」や「暖かな日差しの入る部屋の中」というワードを使ったりしますが、遠からずもこれで良かったのかなと思いました。
光(照明)のキーワード3例
| キーワード | 効果 | 雰囲気 |
|---|---|---|
| Golden Hour (ゴールデンアワー) | 日の出や日没直前の、暖かく柔らかい光。長い影ができます。 | 落ち着いた、叙情的な、ロマンチック |
| Cinematic Lighting (シネマティックライティング) | 映画のワンシーンのような、コントラストが高くドラマチックな光。 | 強い物語性、緊張感、劇的 |
| Volumetric Light (立体的な光 / God Rays) | 霧や煙を通り抜ける、空気中に見える光の筋。空間の深みが増します。 | 神秘的、幻想的、荘厳 |

これらの照明キーワードは、主題やスタイルと組み合わせることで、同じ絵柄でも雰囲気をガラッと変えることができます。
プロンプトのシネマティックライティング
Geminiとのやり取りで、「未来的な侍」と「シネマティックライティング」をFireflyで合成した画像を生成することに。
プロンプトの例:
「A futuristic samurai, cinematic lighting, highly detailed, cyberpunk city background, dark shadows」

なんかアートっぽいんだね、うん。てっきり実写風なものが描かれると思ってたんだけど。
無料版?だから制限があるのかも。透かしも入ってますね。
(著作権的には問題ないと思いますが、該当するようなら削除しますのでお知らせくだい。)
テクスチャや質感に関するキーワード例
Geminiによるとテクスチャや質感に関するキーワードを適切に使うことで、素材感や表面の様子を表現でき画像にリアリティと深みを与える、とのこと。
Fireflyでよく使われるキーワード例は以下のものだそうだ。
| キーワード | 効果 | 例 (プロンプトでの追加) |
|---|---|---|
| Highly detailed (高精細) | 非常に細かい部分まで描き込み、情報量を増やす。 | “A dragon, highly detailed, flying over mountains.” |
| Photorealistic (フォトリアリスティック) | 写真のようにリアルな質感とディテールを表現する。 | “A bowl of fruit, photorealistic, natural light.” |
| Rough surface (粗い表面) | ザラザラとした、摩擦感のある質感。 | “An old stone wall, rough surface, moss growing on it.” |
| Glossy (光沢のある) | 滑らかで光を反射する、ツルツルした質感。 | “A modern car, glossy, parked in front of a building.” |
| Soft focus (ソフトフォーカス) | わずかにピントを甘くし、夢のような、柔らかな印象を与える。 | “A portrait of a woman, soft focus, with flowers.” |
| Grainy (粒子の粗い) | フィルム写真のような、ノイズ感のある質感。 | “A vintage street scene, grainy, black and white.” |

これらのキーワードは、オブジェクトがどのような素材でできているか、あるいは画像全体にどのような視覚的な「ノイズ」や「クリアさ」を持たせるかを指示するのに役立ちます。
プロンプトのフォトリアリスティック
写真に撮ったかのような現実に近づけるために「フォトリアリスティック」を試してみます。
プロンプトの例:
「A futuristic samurai, cinematic lighting, photorealistic, highly detailed, cyberpunk city background, dark shadows」

生成された画像は最初の「未来的な侍」そのままで、変化はほとんどなかったです。
2ミリほどずれた?位です。
やはり制限がかかっているのかな?
Fireflyでこのプロンプトを使用してみた
ではこのプロンプトをFireflyではどのように生成するのか試してみました。
- 一般設定
- モデル:Firefly Image4
- 縦横比:正方形(1:1)
- コンテンツの種類:自動
- 視覚的な適用量:無調整(この時は6/8。いまだに正確な言い方がわかりませんが左端を「0」とした場合、右へ8段階あるのでこの場合は右へ6段進んだところを意味します。)
プロンプトの例:
「A futuristic samurai, cinematic lighting, highly detailed, cyberpunk city background, dark shadows」
「A futuristic samurai, cinematic lighting, photorealistic, highly detailed, cyberpunk city background, dark shadows」



あまり変わりませんでした。最初がすでにリアルだったのでこれ以上変えようがないのかな?
Geminiとのやり取りで、プロンプトが英語になっていたので、日本語でどうなるかやってみました。
プロンプトの例:
「未来的なサムライ、映画のような照明、非常に詳細なサイバーパンクな都市の背景、暗い影」
「未来的なサムライ、映画のような照明、フォトリアリスティックで非常に詳細なサイバーパンクな都市の背景、暗い影」



基本的には大きく変わっているようには見えませんので、英語・日本語どちらでもいいような気もします。
ただプロンプトによっては、もしかしたら生成される傾向が違うのかもしれませんね。
「光(照明)のキーワード3例」の「Cinematic Lighting(シネマティックライティング)」を「Golden Hour(ゴールデンアワー)」と「Volumetric Light(立体的な光 / God Rays)」に変えた場合はこちらです。
プロンプトの例:
「A futuristic samurai, golden Hour, highly detailed, cyberpunk city background, dark shadows」
「A futuristic samurai, volumetric Light, highly detailed, cyberpunk city background, dark shadows」



Fireflyはどちらもコンテンツの種類を「アート」と判断しました。
Fireflyでモデルを「Gemini 2.5(Nano Banana)」に変更してやってみた「フォトリアリスティック」はこうなりました。

こちらもGeminiで生成された画像とは大きく変わらない、かな?
まとめ
Fireflyに限らず、生成AIに指示する場合はいろんなキーワードがあります。
今回Geminiとの会話(?)で出てきたワード以外にも数多くあります。
どんなワードを使うのか、それを探すのもまた面白いのではないでしょうか。
僕も試行錯誤してます(笑)。
プロンプトについてどのようなキーワードがあるか探している方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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